「お待たせしました」

 

 案の定、店の外で待っていたミュウに声をかけると、遅いですよ、とさっきまでの落ち込み等がまったく感じられない、店に入る前の声色で言葉を返してきた。

 まるで店になんて入らなかったような、さっきの出来事が全て嘘のように感じる、本当になんとも無い声色。

 

「それではとりあえず、街の中央に戻りましょうか」

 

 そしてそのままの声色でそう告げると、一人勝手に中央へと戻るために歩き出す。

 ……さっきまでちゃんと、アルの隣を歩いていたのに、だ。

 ……やはり、幾許かのショックは受けているのだろう。

 再び開いた距離感が、その背中が、妙な寂しさを纏わりつかせていた。

 

「ちょっと待ってください」

 

 そんなミュウを呼び止め、振り返って待ってくれた彼女の元へと駆け足で向かう。

 

「少し、聞きたいことが」

「どうかしましたか?」

「はい。その、先生とやらに渡すプレゼントは、あなたが気に入る物なら何でも良いんですよね?」

「……その話はもう、良いじゃないですか」

「良くはありません。大事なことです」

「報酬だからですか? でもそれなら、案内が終わった後にでも現金で渡してもらえれば――」

「その報酬に意味などありません。……いえ、訂正します。僕個人としては、その報酬に意味が見出せません」

「そんな……私の報酬ですから、私さえ意味を見出せればそれで……」

「本当に、意味を見出せますか? そんな現金で、あなたの心は満足するのですか?」

「…………」

 

 そう、満足するはずが無い。

 だってそもそも、彼女が働こうと思った理由が、そのプレゼントなのだから。プレゼントを自分のお金で買って、渡してこそ、彼女が働こうとした理由になるのだから。

 だからそれ以外では、いくらお金をもらおうとも、意味なんて見出せない。

 だから満足なんて、出来るはずが無い。

 

「……これでは、ダメですか?」

 

 そんなミュウに向かって、プレゼント用の包装紙に包まれた、可愛らしい青いリボンで結ばれた、小物が入っているのが分かる小さな紙袋を手渡す。

 

「……これは……?」

「まぁ、開けてみてください」

「……正直、あの店の中の物は全部把握しているんですけどね……」

 

 それはつまり、全部把握しているからこそ、無くなっていたペンダント以上の物があの店には無いことを知っている、ということに他ならない。

 

 だからまったく期待の篭っていない瞳のまま、リボンを解き、包装紙で作られた紙袋の中を覗き見る。

 

「えっ……?」

 

 そうして漏れた彼女の声は、本当に、“意外”を通り越した、そこに入っているものが自分でも理解出来ない、そんな驚きのみに染められた声色だった。

 

 中に入っている物が理解できず、呆然としながらも慌てるような動作で、その中に入っている物を取り出す。

 何が入っているのか理解するために。

 ……そうして取り出したソレは、少なくとも、彼女がさっきの店では見たことが無い物だった。

 

「これ……」

「驚きました? まぁ、僕の私物で申し訳無いですが、それでもプレゼントには相応しくありませんか?」

 

 店の包装紙に包まれていたから、店で買ったものだと思い込んでいたのだろう。

 

 ソレは、無数に輝く、綺麗なブレスレット。

 宝石の光を反射した、空に輝く太陽の光を込めた、込めた光を放っている、翳になっている部分は翠色に輝いている、明るくて、あまりにも綺麗すぎて綺麗としか表現出来ない、そんなブレスレット。

 光を込めてから放っている大きな宝石以外にも、ブレスレット自体の装飾が結構凝っているので、全体的にバランス良く仕上がっているのもさり気なくポイントが高い。

 

「……キレイ……」

 

 ポツリと、思わず口をついたらしいその言葉。

 浮かぶ微笑み。

 満足した、嬉しそうな、笑顔。

 そんな彼女を見てアルもまた、思わず笑みが漏れ出る。

 

 ……そう。ペンダントを買った旅人を見つけてやれないのなら、ペンダント以上の物を彼女に渡せば良い。

 彼女が納得できる、彼女の自己満足心を満たすことの出来る、そんな物を渡せば良い。

 それだけの話だった。

 

「気に入ってもらえましたか」

「あっ……はい」

 

 声をかけられてようやく、自分がそのブレスレットに魅入っていた事に気付いたらしい。慌てるように言葉を続ける。

 

「でもこれ……その、良いんですか? もらっても」

「当たり前ですよ。それは、今までのあなたの働きと、これからのあなたの働きに対しての報酬ですので」

「……その、ありがとうございます……これなら絶対、先生も喜んでくれます」

「それは何より」

「でもでも、これってもしかして、こんなにキレイなら高いんじゃ……?」

「そんなことは――」

 

 ありません、と言いかけて、値段が銀貨紙幣六十枚だったのを思い出す。

 街の前でミフィと名乗る少女から買ったこのブレスレットの値段が、十銀貨紙幣六枚分だったのを、思い出す。

 ……今から宿を見つけるまでの彼女の拘束時間を考えれば、報酬として渡すのに相応しいのは、高めに見積もってもせいぜい二十四銀貨紙幣が妥当だろう。

 知識を披露してくれた分の値段を差し引いても、一銀貨紙幣増えるかどうか……。

 ……まぁ詰まるところ、今日の彼女の働きに対しての報酬としては、高い代物だと言うことで……。

 

「――ありま、せんよ……?」

「目が泳いで疑問形なところを見ると、どうも今の私は値段不相応の働きしかしていないようですね。……では、悪いですので、せっかくですからこれはお返し――」

「いえいえですから、高いわけじゃなかったのですよ。たださっきの間とか、目が泳いだり疑問形だったのはですね……その、アレです。その……ちょっと未来が見えそうになりまして……」

「もうちょっとマシな言い訳は無かったのですか、アルさん」

 

 少しだけ憐憫の色が瞳の中に見て取れた。

 

「と、ともかくです! 渡すと言っている僕自身が受け取ってくださいと言っているのですから、遠慮なく受け取っておいてください」

「でも――」

「正直な話、確かに今日のあなたの働きでは、このブレスレットを仕入れた値段には足りていませんっ。ですがソレは、僕にとってもいらないものですっ。野郎の僕が持っていても仕方の無いものですっ。こんな不細工な僕がつけたところで『ぷっ、何アレ』ってなるのが関の山な代物なのですっ!」

「そ、そんなに自虐しなくても――」

「ですからそれは、たった今からあなたの物です! あなたの働きに準じた、正当な報酬です! もちろんこの“働き”には、明日の分の報酬も含まれています! ので、明日は絶対、僕のことを裏切らないで下さいっ!」

「あ……」

 

 動揺と、返された時を想像しての少しの恥ずかしさで慌ててしまい、思わず語気を荒げてしまった。

 もしかしてかなり怯えてしまったのでは、とそんな少しの後悔に駆られているアルを尻目に、言われた当の本人は、はにかむ様な、ちょっと嬉しそうな表情で、そのブレスレットを紙袋に仕舞い、大事そうに胸に抱え込み、ギュッと、力を込める。

 だけとそれは、その袋の中身を、愛しむように。

 慈しむように、手放さないように、手から零れ落ちないように、ギュッと、想いの力を、込めるように。

 

「……分かりました。ありがとうございます」

 

 そして、本当に感謝しているのが分かる口調で、その言葉を口にした。

 心の中に満たされている感情を吐き出すように、感謝の言葉を口にした。

 本当に嬉しいこの感情を伝えるために、伝わって欲しいがために、吐き出すように口にした。

 

 その感情が伝わったアルは、どうしてそこまで、それこそ自分の全てを信じてもらえた時のような深い感謝を述べるのかと首を傾げたが、それはミュウにとって当然のことだった。

 

 だって彼女は、孤児だから。

 孤児だから、今まで自分を信用してくれる他人には、出会えなかった。

 自分のことを信用してくれるのは、いつも先生や同じ境遇の、言わば家族のような存在ばかりだった。

 ……そのことに、諦めは感じていた。

 でも、だからと言って、理不尽さを拭い去れていなかったのも、また事実だった。

 孤児と言うだけで自分を信じてくれないこの社会に、大人たちに、恨み言を吐きたくて仕方が無かった。

 さっきの店でもそうだ。

 自分を孤児と知っているから、ペンダントを取り置いていてくれなかった。

 頼んでも、取りに来ないだろうと頭から決め付けられ、ずっとショーケースの中に入れられたままだった。

 ……そうして誰かに、買われてしまった。

 

 ……普通の人たちから見れば、このおばさんの取った方法は、当たり前のことなのだろう。

 お金の無い子が取り置いていてくれと頼んでも、置いておかないのは、当たり前のことなのだろう。

 でも、そのことが理不尽だと感じない程度にもまだ、ミュウは大人になれていない。

 口調に反して、まだ十五歳の子供だから、理不尽に感じて当たり前のことだった。

 でも、怒るのは筋違いだと分かる程度には、今まで“孤児”として生きてきた積み重ねは大きくて……だから心の中で燻った怒りを、発散することも出来なくて……ただ悔しさを呑み込んで、店の外へと出た。

 偽りの諦めを、口にして。

 そうすることが、今まで生きてきた中で培ってきた、“当たり前”の中の、一つだったから。

 

 そんな中で彼は――歴史を学ぶ旅人のアルさんは、自前で物を用意してくれた。

 しかも、理不尽さで募った負の心を忘れさせられてしまうほど、キレイな物を。

 大して良くない物なら、きっと怒っていたであろう理不尽な心境だったのに、思わず怒らないで見惚れてしまうほどの、キレイな物を。

 ……それだけでも感謝しなければいけないのに、あろうことか彼は、孤児である自分を、無条件で信用してくれた。

 この街にいる、家族以外の存在とは違い、さっきの店の人とは違い、明日もまた私が街を案内してくれると、約束もせずに信じてくれた。

 信じて、この物をくれた。

 明日働く分の、報酬も含むと称して。明日もまた案内してくれると、“当たり前”のように、信用して。

 まるでこれじゃあ……本物の勇者みたい。

 それにもし、たとえ本物の勇者じゃなくても……私にとってのこの人は、本物の勇者そのもの。

 泣いてしまうほどの、泣くのを堪えないと満足に会話できなくなってしまうほどの嬉しさを、この人はくれた。

 だからこの人は、少なくとも、絶対的に、私にとっての、勇者様。

 

 ……今まで信じてもらえなかった分、こうして信じてもらえた分の反動は大きい。

 だからミュウは、嬉しくて嬉しくて、堪らなかった。

 

「そうだ!」

 

 その、堪らない嬉しさをくれたアルに感謝したくて、無条件で信用してくれたアルに恩返しがしたくて……ある名案が、彼女の脳裏を過ぎった。

 

「そう言えばまだ宿が見つかっていませんが、なんなら、私の住んでいるところはどうでしょうか?」

 

 既に、旅人だからと言う、無意識下での警戒心すらもなくなっているその提案。

 

「ミュウちゃんの住んでいるところ、ですか」

 

 一瞬アルの脳裏に一般的な家が映るが、彼女が孤児だったことを思い出し、すぐさまその映像を払拭し、おそらくは孤児院か何かだろうと考えを改める。

 

「失礼ですが、その、僕が寝泊りできる部屋はあるのですか?」

「もちろんです! むしろ部屋なんて余っているぐらいです!」

 

 血気迫るものを感じるぐらいの元気さだ。

 

「余っているぐらい、ですか」

「はい! それに……これから街の中央に戻ると、絶対に夕方になってしまいます。それから宿を探すとなると、早めに見つかって解散となっても、私は帰る途中で夜道を一人で歩くことになってしまいます。正直、それはちょっと怖いので……」

「む……」

 

 一転、本当に恐怖を感じているかのような表情でそう言われると……アルとしても考えることになる。

 そもそも、こうして一緒に行動しているのだって、襲われた彼女が再び襲われても、守ることが出来るようにという配慮に他ならない。

 それなのに彼女の言う通りのことになってしまうと……それで再び彼女が襲われることになると……今までの行動は全て水の泡。

 それならいっそ、彼女の提案を受け入れてしまう方が……。

 

「ですが、迷惑ではありませんか? いきなり僕のような男が出向くとなると……何なら、宿を見つけた後、あなたを家に送り、僕一人でまた宿まで帰るという方法もありますが」

「そんな面倒くさいこと、私がさせたくありません。それに大丈夫ですよ。私が必死に頼み込みますから!」

 

 まるで自分に来て欲しいみたいだな……なんてのは自惚れか。

 なんてことを考えながらもしかし、もしここで泊めてもらえるのなら、確かに彼女の安全面はより一層保証できるか、とも考える。

 

 ……そう。万が一にも、彼女の家自身が狙われる可能性も、ある。

 なんせ彼女は孤児で、向こうもソレを承知で襲ったのだとしたら……。

 ……この街では、孤児に対して何をしても大丈夫だと、風習として根付いてしまっているから。

 無理矢理襲ってくる可能性は、皆無ではない。

 ……アルも一度、そうして襲われてしまった光景を見たことがあるだけに、その可能性を否定しきれなかった。

 

「なら、お言葉に甘えて、泊めさせていただきましょうかね」

 

 アルが笑顔でそう答えると、その笑顔に負けないぐらい――いや、余裕で勝って優勝を手にしてしまうほどの満面の笑みを浮かべ、ミュウはうん! と、元気良く、頷いてみせた。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 街の中央とは逆方向に進み、途中で横道に逸れ、木々に囲まれた狭い道を抜け、馬車が一台辛うじて通れるぐらいに整備された道へと出た。

 今まで歩いた二つの区間とは違い、両側はただ茂みや木々が生え揃っているだけで、時たま横道が見て取れるだけの、本当に人気の無い道だった。

 

 その道を真っ直ぐ奥に――街を囲む壁へと向かって躊躇いもせず歩き出すミュウ。

 確かに今は世界が橙色に染まりきっているので、怖くは無い。

 だが夜の帳が下りてくると、あっさりと真っ暗な道になることが想像できるこの道を、何事もなく普通に歩いていくその姿は……本当にこの道が、彼女にとって歩み慣れているものなのだということが見て取れた。

 

「失礼ですが、家はどちらの方に?」

 

 キョロキョロしているうちに先を歩いてしまっていたミュウの隣へと駆け足で向かい、並び歩きながらも奥へと向かっている不安から、思わずそんなことを訊ねてしまう。

 

「この先の別れ道を左に曲がって、上り坂を上りきった先です。ちょっとした丘の頂上、とでも言えば良いでしょうか」

 

 笑顔で答えてくれるミュウを視界に収めつつ、今歩いている道が少しだけ下り坂になっていて街の下へと降りているのに、また上り坂で上へと昇らなければならないという真実に、少しだけウンザリとする。

 

「? どうかしたんですか?」

「あ、いえ。ただこの後、また上り坂があるかと思うと……少しだけ気が滅入ってしまいまして」

「そうなんですか? 私は慣れてるから大丈夫ですけど……それでは一つ、行きたくなる気にさせてあげます」

「行きたくなる気、ですか?」

「はい。……私達が住んでる場所には、他にも孤児の子が一杯います!」

「……はぁ……」

「あれ? 行く気になれませんか?」

「まぁ……どういう意図で、ソレを挙げれば僕が行く気になると思ったのか逆に教えて欲しい気分です」

「おかしいですね……だってアルさん、ロリコンですよね?」

「ちょっと待ってください。どこでそんな誤解が生まれたのですか? だって僕、ロリコンっぽい発言なんて一言もしてませんよね?」

「あれ? そう言えばそうですね……でも何でかそんな気がして……なんででしょ? 雰囲気ですかね」

「雰囲気でロリコンだと思われる方が明確な理由があるよりもショックです……

「あ、もちろん男の子もいますよ」

「おっと、ここにきてロリコン以外にもショタコンだと思われているという新事実が発覚しましたよ」

「後、一緒に住んでる先生は、贔屓目に見てもかなり美人です。……まったく、鼻の下でも伸ばせ良いじゃないですかっ」

「会っても無いのに伸ばせませんよ。と言うより、先生を取られたくなくて怒るのなら、自分からそんな話題を出さないで下さい」

「……と言うことはアルさん、もしかして美人だと言われる女性にも興味が無いんですか?」

「まぁ、会うまではどんな人か分かりませんからね」

「…………もしかしてアルさん、女性ではなく男性に興味が……」

「さらにホモ疑惑まで持ち出しますか。小さな男の子と女の子が好きなホモ野郎とは、遂に僕の雰囲気やイメージ像はそれだけで犯罪者の域に達しましたね」

 

 とか何とか、実りの無い会話をしていると、二人は道の行き止まりに辿り付いた。

 だがあくまで道の行き止まりであって、街の行き止まりである壁に辿り付いたのでは無い。

 ちょうど真左右に分かれている、真正面に森が広がっている、そんな道の果て。

 

「……もしかしてここは……」

「はい。その奥に、例の川の終着点――湖があります」

 

 薄々は勘付いていたアルの呟きに、ミュウが静かに答えを紡ぐ。

 よくよく見れば、目の前の森もまた下り坂になっている。

 まるで、本来の道に木々が生えてきたて、葉が、草が、根が、枝が、その道を塞いでいるかのような、そんな違和感。

 

「……ここは、昔と変わりませんね」

「やっぱり有名なんですね、この先の湖。他の街の歴史書にも載ってるのですから」

「ええ、まぁ。ただ昔とは違って、ここに来るまでの道がしっかりと舗装されていて、気付きませんでした。昔は馬車が入り込めない、ただの荒れた道でしたからね」

 

 だからこそ気付けなかった、と言うことだろう。

 

「さて……それで、ここを左側、でしたっけ」

 

 アルは話を切り替えるようにそう言うと、左側を仰ぎ見る。

 まん丸の夕陽の下にある、まるで夕陽に直接繋がっているかのような、長い坂道を……。

 

「……って、今までの道と違い、結構急ですね……」

 

 下から見て頂上が見えないほどの急な坂道。

 さっき実りの無い会話をしたおかげでウンザリとした気分から開放され始めていたのに、また再びウンザリとした気分になる。

 でもそれに反してミュウは、そうですか? とまったく苦に思っていないことが分かる無邪気な表情を浮かべる。

 

「いつも昇ったり降りたりしてるから分かりませんが……そんなこと無いと思いますよ」

「いや、ありますよ……コレ」

「う〜ん……でも街全体の中で一番高い場所に繋がってますからねえ……こんなもんじゃないですか?」

「なんていうところに住んでるんですか……もっと低いところに住めば良いのに」

 

 本人達ではどうしようも出来ないことを一人小さく呟き、それじゃあ行きましょうか、とウンザリしている気持ちを抑えることなくミュウに声を掛け、ゆっくりと坂道を意識しながら、その道を昇り始めた。