『人々を見て回りなさい。落ち着いて、全てが忘却へと向かい始めたら、また人と接してみなさい。あなたの考えが、どれだけ愚かだったことかを知ることになるから』

 

 そんな言葉を、ふと、思い出す。

 今まで何度も、寝る前に脳裏を過ぎらせていたその言葉を、ふと、思い出す。

 

 旅を終えてから、かなりの年月が経った。

 その旅の一区切りに、ある女性にそんなことを言われ、それからずっと、その約束は必ず守ろうと誓って、今までずっと生きてきた。

 

 この、人里離れた小屋の中で。

 人々との係わりを、最小限に止めるようにして。

 時代の流れに呑み込まれぬよう、極力一人で生きていくようにして。

 

 どうして自分が、こんな不便なところで暮らしているのか。

 ……考えた回数はもはや覚えていない。

 そしてその度に、さっきの言葉を思い出し、自分の考えは間違っていない、これはその証明なんだ、と自分を奮い立たせ、今まで生きてきた。

 

「…………」

 

 そのあまりの長さに、青年は思いを馳せる。

 今まで怠惰に、されど身体は鈍らせないよう生きてきた、中身の無い人生に、思いを馳せる。

 

「…………はああああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜……」

 

 そして、ため息。

 あまりに中身の無い自らの生き様に呆れた、その盛大なため息。

 

 そうして肺に溜まった全てのモヤモヤを吐き出した後は、顔を上げ、目の前の現実を見据える。

 ……今まで自分に現実逃避をさせていた、その惨状を静かに見据える。

 

 自分の住んでいる、人里離れた木造の小屋の中。

 近くの小さな村でやっている日課の畑仕事を終え、その報酬としてもらえた数本のニンジンとジャガイモをカゴの中に入れて背負って帰ってきて、掛けたはずのトビラの鍵が開いていることに驚きながらも努めて冷静に覗くように中を見たそこは、物の見事に荒らされていた。

 

 とは言っても小屋の中にあるのはタンスとベッドのみなので、実質荒らされたのはタンスの中のみで、服が捨てられているかのように散らかっているに過ぎない。

 もっとも、部屋の隅に置いていた乾物などの保存食のほとんどが食い散らかされていたり、床の下に隠していた今年一杯生活するために準備していたお金が全て奪われた形跡があったりと、細かいところの大きな被害があったりするのだが。

 

「…………はあぁ〜……」

 

 荒らされた服、食い散らかされた跡、外された床……玄関前に立ち尽くしたままその全てに再び視線を向けて、再びため息。

 だが今度のは短く、まるで空き巣の被害に遭ったというこの現状を受け入れようとしているかのように見える。

 

「よしっ!」

 

 そして現状を受け入れたのか、青年はそう力強く呟くと、言った。

 

「これから、旅に出よう!」

 

 ……決して、現実逃避からこんな言葉を発した訳ではない。

 ただ、さっきの現実逃避中に思い出した、何度も脳裏を過ぎっていた、さっきの言葉があったから。

 

 旅を終えてからかなりの年月が経ち、既に全てが忘却へと向かっていると思って構わない。

 ……いや、じつはかなり昔から、物事が忘却へと向かっているであろう事は、気付いていた。

 

 ただ、旅に立つきっかけが無かっただけ。

 

 自分の今までの行動に疑問は感じても、ソレがきっかけになることはなかった。

 あくまで、内的要因ではなく、外的要因によるきっかけが欲しかっただけ。

 それこそ、誰かに「旅に出ろ」と強制させるような、そんな極端なものでも良かった。

 だからこれは、良い外的要因によるきっかけだったのだ。

 

「よぉし……そうと決まれば」

 

 旅に出ることは、既に決定事項となった。気持ちはとっくの昔に固まっている。

 だから、その散らかっている小屋の中へと入り、背負ったままのかごを下ろして、準備を始める。

 

 散乱している服の中から旅に出るのに適したものを選び出し、食い散らかされていない保存食の数を確認し、昔使っていて今や年代物になっているから持っていかれなかったのであろう、立てかけたままの剣と盾を磨き上げ……そして細かい備品やサバイバルナイフ、それらを詰め込むためのナップザックを用意して、準備は整った。

 

「さて、と……」

 

 とは言っても、今日いきなり旅に出る訳にはいかない。

 村から帰って来た時点で、既に夕陽が射し込もうかという時間だった。今は既に夜の帳が下りようとしている。

 ので、旅立ちは明日の早朝。

 だから今日は……。

 

「保存が利かなくて持っていけない食料と、今日もらえた野菜で、豪勢に鍋でも作って食べようかな」

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 昔は、そこら中に魔物がいた。

 それぞれの縄張りを持って、確かに存在していた。

 小動物サイズから人間を越えるサイズまで、大小様々な異形な四肢獣。

 

 だから、人々は恐怖していた。

 

 奴らが、何の前触れも無く、己の縄張りを広げるためだけに、人間に襲い掛かってきたから。

 中には徒党を組み、集団で街を襲い、壊滅させたりもしていたから。

 

 だから、人々は恐怖していた。

 

 いつ、自分達の日常(へいおん)が崩れるか、分からなかったから。

 

 だから、人々は恐怖していた。

 

 だからこそ人々は、互いの手を取り合った。

 

 人間皆が仲間で、友人で、家族で……手を取り合い、共にその恐怖と戦い続けていた。

 負けたくないから。死にたくないから。

 

 自分達の日常(へいおん)を、崩したくなかったから。

 

 でもそれも、遥か昔の話。

 童話の中で語られるぐらい、本当に昔々の話。

 

 今となってはもう、そんな獣なんて存在しない。

 もし森などで物音が立とうとも、それは魔物ではなく、小動物か人間だ。

 

 だから今の人々は、魔物という存在に、恐怖なんて抱いていない。

 

 ただの昔話と、安心しきって生きている。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 そんなことを、舗装された道を歩きながら、青年は考える。

 異形の獣がいなくなり、平和になった世界の、平和な道を歩きながら、青年は考える。

 

 昨日準備したナップザックを背負い、用意していた衣服と皮の鎧に身を包み、左腕に盾を装備し腰に長剣を携えて、早朝に小屋を出てからかなりの時間が経っている。

 そろそろ太陽も真上を昇ろうという時間だろうか。

 それだけ歩き続けたおかげか、後はこの二頭馬車が二台通れるよう舗装された広い道を、ただ辿るように歩いていくだけ。

 

「ん〜……」

 

 と、雲一つ無い、真っ青な空の下、大きく腕を突き上げて身体を伸ばす。

 歩き続けていた体から、疲れが抜けていくような感覚が彼を支配する。

 

 その間にも、彼とすれ違うように馬車が走り抜けたり、道を挟んだ向こう側で彼と反対方向へ歩いていく人がいたり、彼を追い抜くように馬車がゆっくりと走って行ったりと、本当に、ノンビリとした、平和な世界。

 

 そんな世界で、伸びを終えた青年は――

 

「あぁ〜……平和ってのは、良いもんだなぁ……」

 

 ――なんて当たり前なことを、誰とも無しに呟く。

 もう何百年も続いたこの世界に向かって、当たり前のことを、呟いてみせる。

 

 そして再び、歩みを再開する。

 日頃村で手伝わせてもらっている時に聞いていた、近くにある水の街と呼ばれている場所に向かって、歩みを再開する。

 

 方向や行き方、途中で休むためにある街道沿いに建っている宿屋の位置など、その全ての情報は手伝っている時に聞いていた。

 だから今日、自分の住んでいたあの小屋から旅立った時に、その村へは立ち寄らなかった。

 必要が無い、というのは理由の一つだが、何より気を遣わせてしまうことになるかもしれなかったから。

 ただでさえ、今日食べる自分達の食料に苦労している癖に、無理をしてまで何かを渡してきそうな気がしたから。

 

 だから挨拶もせず、黙って小屋を出た。

 そうすれば、根性の無い若者だと、自分の知らぬところで罵られるだけで済むだろうから。

 

「…………」

 

 とかそんなことを考えていたら、街が見えてきた。

 例の村を昼に出ても、夜には帰ってこれる距離にある、昔魔物に襲われた時のためにと作り上げた、大きな壁に囲まれた、大きな水の街が、見えてきた。

 

 まだ結構な距離があるせいでしっかりとは見えないが、まだこの舗装された道が無かった頃に訪れた時は、その透き通るように綺麗な水で街の中を七つの区間に分け、それぞれの区間に代表を設けることで街全体を治めていた。

 一つの街に一つの代表、とされていた当時にしては珍しい、その複数の代表を据えた方法が印象に残っている。

 

 今はどうなっているのだろう。

 

 そんな思いが、青年の中で芽生える。

 そして心が躍るような、懐かしい躍動感が蘇る。

 

 一人であの小屋に暮らしていた時には感じなかった、この気持ち。自然、向かう足も速くなる。

 

 真っ青な空の下でこの速さだと早々に息が切れてしまうな……。

 

 なんて思いが、脳裏をふと過ぎる。

 が、足を遅くするなんて、そんな野暮なことはしなかった。

 いや、出来なかった。

 後の疲れよりも、今のこの躍動感に身を任せたかったから。

 だから青年は、その速度のまま、その見えてきた街へと足を進めた。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

「どうも、こんにちは」

 

 過ぎった思い通り疲れが出始めたところで、道の途中にあった木陰で保存食による昼食を取り、さらに歩くことしばらく、ようやく街の出入口に辿り着いた。

 

 大きな門の隣にある、鉄格子に守られた小さなトビラ。

 さらにその隣にある屋根の付いた小さな窓口の中に座っている、おそらくはこの関所の役人と思われる、役人の服らしきものに身を包まれたおじさんに挨拶をする。

 と、どうも、と返され、さっそくですが、と見た目に反した丁寧な言葉が続けられる。

 

「入街手続きですか?」

「あ、はい」

「この街の住人証明証、もしくは全国商業協会の役員証はお持ちですか?」

「あぁ〜……いえ、持ってないです」

「では入街手数料として六十銀貨紙幣頂きます」

「えっ!? お金取るんですかっ!?」

 

 その青年の驚きの声に中にいるおじさんは、何を当たり前のことを、と言った表情を作る。

 だがそのことに気付いているのかいないのか、青年は門を指差して続ける。

 

「だって僕が昔来た時、お金なんて取られませんでしたよ!?」

「そんな訳無いでしょう……少なくとも自分がこの仕事に就く――いや、自分が子供の頃から、この入街手数料のシステムはありましたって」

「はぁ〜……じゃあ、他の街と勘違いしたのか?」

「そうなんじゃないですかねぇ〜……」

「何ですかその面倒くさそうな態度は! それにその返答! 僕が他の街と間違えるほどボケた野郎だとでも思ってるんですか!? これでもまだピチピチのつもりです! 侮辱だ! と言う訳で街に入ります!」

「……っていやいやいやいや!」

 

 突然怒り出した青年に呆然とした後、鉄格子の扉をガチャガチャとしだした所で、ようやくおじさんは正気に戻ったかのように関所の中で立ち上がり、腕を伸ばして彼の腕を掴み止めに入る。

 

「何ですかその自然の流れでみたいな感じは!」

「え? 自然な流れだったでしょ?」

「全然! むしろ自然な流れだったにしても今の会話で『おお、そうですねぇ。それじゃあ開けてあげましょう』とはなりませんから!」

「いや、僕の予想では『申し訳無いです! 自分が悪かったですから暴れないで下さい! 鍵は開けて差し上げますし入街料は自分の奢りで良いですし、むしろさらに慰謝料として銀貨紙幣を差し上げますから!』ってなるつもりだったんだけど」

「色々と図々しすぎますから!」

「そうだろうか? むしろこの入街料のシステムこそ、僕にとっては図々しいと思いますが。だって歴史的に見ても、この街は昔、こんなシステムを持ってませんでしたよ」

「歴史的にって……どうしてこの街の住人証明証も持っていないあなたがそんなこと分かるんですか……」

「分かりますよ。だって自分、勇者時代の歴史を調べている者ですから」

「えっ? 勇者時代の歴史ですか?」

 

 その言葉が気になったのか、おじさんが少し食いついてきた。

 

「ええ。男の人なら子供の頃、一度は昔話として聞いたことのある、あの勇者時代の歴史ですよ。あれは偽りの物語ではなく、じつは二百年程前実際にあったことなんですよ」

 

 勇者時代の歴史、と小難しく言っているが、簡単に言うと子供の頃に昔話の一つとして親から聞かせてもらえる、カッコイイ英雄が活躍する物語のことだ。

 

 魔物が蔓延り、魔王が世界を滅ぼそうとした世界。

 その世界を救った一人の人間。

 それが後に勇者と称えられる者だった。

 彼の強さは文字通り最強。

 仲間と共に旅をし、さらに力をつけ、苦しみながらも魔王を倒し、世界に平和をもたらした。

 

 要約するとそんな感じの、男の子が好きな、そして誰しもが聞いたことのある、カッコ良くて憧れる物語。

 

「子供の頃に聞かせてもらえる定番の話から始まり、あらゆる街の歴史書を拝見させてもらい、実際に魔王と戦った言われる場所まで赴いた結果、僕の中で確信しましたね。勇者は本当にいて、魔王も本当にいて、そして勇者が本当に、仲間と共に魔王を滅ぼしたと言うことをね」

「うわぁ〜! それ本当ですか!?」

 

 青年の言葉に、目の前のおじさんは年甲斐もなく興奮しているようだった。

 このあたりは昔男の子だった名残か。

 

「本当です。なんせ、他の街には勇者が訪れた痕跡まで残されているぐらいです」

「えっ? ってことはこの街に来たのはもしかして……!」

「そう、別の街にある歴史書を紐解いていると、この街にもその痕跡があるかも、という結論に達したからです!」

「おぉ〜! もしそれが本当ならスゴイですね! いや〜……じつは自分の親はね、勇者の話を子供の頃にしてくれたのは良いんですが、こんなのは嘘っぱちだけど、なんて言うんですよ。まったく、子供の夢を打ち壊してそんなに楽しいのか、って子供心に思いましたよ」

「ほぉ〜……して、どうしてあなたの親父さんは、勇者はいないと思われてたのか分かりますか?」

「理由を聞いたところ、そんな怪物みたいに強い奴がいたなら、そもそも魔王なんて存在が生まれなかっただろうって言ってましたねぇ」

「ほぉ〜……それなら調べた結果、僕は知ってますよ」

「マジで?」

 

 おじさんも興奮してきたのか、最初の丁寧な言葉が砕けてきた。

 

「マジも大マジです。そもそも、まず世界を滅ぼそうとした魔王自体、一人の人間だったんです。魔王、だなんて表現だから、魔物のような怪物を想像してしまいますが……それは大きな間違いです」

「え? ってことは、魔王が魔物を操ってたんじゃないの?」

「違います。僕が調べた結果、魔王と魔物は別存在です。あくまで魔王の力が強大すぎるが故に、昔封印された魔物が蘇ってきて、特殊な生態系を作り上げたから繁殖したに過ぎず、そこに魔王なんて関係していないんです」

「ほぉ〜……」

「で、勇者というのは、あくまで魔王を倒そうと立ち上がった一人の人間に過ぎないんです。当時は魔王を倒そう、もしくは説得をしようとしていた人が何人もいて、勇者もその中の一人だった訳です。……まぁ、人間だった魔王が、どうやって魔物を蘇らせる程の強大な力を手に入れたのか分かりませんから、その辺りを僕は調べているのですが……」

「おぉおぉ! なるほどなぁ! さすが歴史学者さんだ!」

「でしょ? と言う訳で、有意義なお話をしたところで、街の中で続きをしませんか?」

「じゃあ入街料六十銀貨紙幣を」

「そこは流れで入れて下さいよっ!」

 

 とツッコミを入れてみるが、笑顔で流される。

 

「くっそ〜……完璧な作戦だと思ったんですけどねぇ〜……」

「ははっ、ま、金が無いんなら出直して来な」

「そうですね……じゃあ、六十銀貨紙幣です」

「って事も何気にポケットから出してんじゃねぇよ!」

 

 その良いツッコミに、青年は面白そうに、それでいて嬉しそうに笑みを浮かべる。

 

「いやぁ〜、すいません。じつは人とちゃんと話したのって久しぶりでして……楽しくてついやってしまいました」

「つい、って……まぁ、俺も暇だったから良かったけどよぉ。にしても、旅をしてたんだろ? 久しぶりに話した、って、今まで何処に行ってたんだ?」

「あぁ、いえ。じつはつい昨日まで旅を休んでまして……今日復帰出来るようになったから復帰したんですよ。それまではほら、あの山の中にある小さな小屋に」

「ほぅ……そりゃ確かに、人と話すのなんて久しぶりだわな」

「えぇ、まったく。近くの村に畑仕事とか手伝いに行かせてもらってましたが、そこでは仕事の話しかしませんでしたし。……そういえば口調、丁寧じゃなくなってますよ」

「おっと……ってまぁ、ここまできたらもう良いよ。お前さん相手に結構素で喋っちまってたからなぁ」

「まぁ、見た目通りの口調で、そっちの方が僕は好きですよ」

「野郎に好きって言われてもなぁ……あんた、名前は?」

「アルです。勇者のアルフォードから取ったと親が」

「なるほど。だからそんなに勇者の伝説を追ってんのか」

「まぁ、自分の名前の参考になった人ですからね。それに、親から伝承とか色々と聞かされてましたし」

「なるほどな。ま、この街の中でそういうの見かけたら、旅に出る時にでも俺に教えてくれや」

「はい。その時は是非に」

「ははっ、ま、楽しみにしてるぜ。と、そうだ。良ければあそこにいる女に、寄付でもしてやれねぇか?」

 

 と、おじさんが指差す方向へと視線を向ける。

 

 するとそこには、大きなシートを広げ、その上に膝を軽く立て、街の壁に背を預けて座っている少女がいた。

 そして少女の前には、何故か同じくシートの上に乗せられた、ありとあらゆる物が乗せられている。俗に言う露天商というものか。

 

「さっき話したんだが、微妙に入街料に足らないらしくてな。それであそこで商売してるって訳。ま、人なんてほとんど来ないから、場所を変えるのが良いとは思うんだが……如何せん、この時間じゃあ舗装された道を急いで歩いても、近くの宿屋には到底辿り着ける距離とは思えなくてな。夜道を一人の少女に歩かせるのもいかんと思うし、だからと言って街の中に入れるともいかんしで、ああなってるんだよ。だから、良い商品があったら買ってやってくれ」

「なるほど。まぁ、見てきてみます」

「頼むよ」