ちゃぶ台の上を布巾で拭き、使っていた食器を洗い終えた頃には、周は再び眠りに落ちていた。

 美喜の方を向いていた顔は、寝返りを打ったのか天井を向いており、体も布団から少しだけはみ出ている。

 美喜はその横に座り、タオルケットも掛けずに寝てしまった周に、タオルケットを掛けてやる。すでに暑くなってきているこの時期に、しっかりと肩まで掛けても寝苦しくなるだけ。お腹が冷えないようにだけ配慮した掛け方。……ホント、生きていたら良いお嫁さんになったことだろう。

 短パンにTシャツ姿という、家着のためか比較的ラフな格好の周。でも、美喜は何処か違和感を覚えた。彼女の父親も、家ではよくこんな格好をしていた。それなのに、その父親と何処か違うところがある。顔とか髪型とか体格とか、そんなものは当然として……。

 

 あ、そうか……足。周お兄ちゃんの足って、とってもきれい。お父さんの足は、毛がいっぱい生えてたのに、お兄ちゃんの足って……お母さんみたいにきれい。

 

 高校生にもなって、女性と同じぐらいキレイなのはある意味貴重なのかもしれない……。……ってそこじゃない! 確かに周の足はきれいだけどそこじゃない! あなたが周に違和感を感じているのはそこじゃないからっ! 

 ……んまぁ、七歳の女の子に、好きな人相手だからフィルターが掛かってカッコ良く見えている、ってのを自覚するのは無理なのかもしれないが……。

(周お兄ちゃん……か……。わたしに優しくしてくれてるけど、本当に優しさを求めてるのは、お兄ちゃんじゃないのかな……)

 寝ている彼の前髪を摘むように撫でながら、小さく小さく、呟く。

 セミの大合唱があってもおかしくない程の暑さなのに、まったく合唱会は開かれない。一匹一匹が、合唱会に向けて練習しているような、そんな小さな声しか聞こえない、比較的静かな昼下がり。そんな中での先程の呟きは、比較的大きく聞こえた。

(……わたし、お兄ちゃんのお荷物に、なってないのかな……)

 独り言の様な、さらに声量を小さくした呟き。

 

 まぁ、美喜がそう思ってしまうのも無理はない。愛情を受けて育たなかったであろう周が、他人に愛情を振り掛けまくっているのだ。

 貰っていないものを、配っている。それじゃあその配っているものは、何処から出てきているのか? 

 誰にも貰っていないものを、貰うことが出来なかったものを配り続けるなんて……そんなもの、自己犠牲の典型そのもの。それなのに彼は、さらに美喜という存在にまで愛情を与えている。……負担になっていないか不安になるのも、無理はない。当然のことなんだ。

 

 と、周が僅かに体を動かす。思わず撫でていた手を引っ込める。……起こしちゃったかな、と懸念はしたものの、周は相変わらず寝息を立てている。どうやら大丈夫なようだ。

 

 ……なんだろ……ドキドキする……周お兄ちゃんの顔見てたら……なんだが……。

 

 元々は好きだった男。そんな人の無防備な寝顔を見て、ドキドキしない訳が無い。

 表面上の心は確かにすり替えた。でも深層的な心は……まだ、その人のことが好きなものだ。

 仲の良かった好きな人に恋人が出来ても、まだその人のことが好き。たとえそれが、ダメだと分かっていても。

 ソレに近しいものが、今の彼女の心境。

 

 ……無防備だな……キスとか……しても良いのかな? ……好きな人にはするものだって……マンガに描いてたし……それにお父さんとかとも……したことあるし……同じようなものだよね……?

 

 それが誰に対する質問なのかは知らない。彼女自身も、誰にした質問なのかを知らない。でも……誰かに答えを貰ったわけでも無いのに、彼女は腰を屈め、周の寝顔へと顔を近づけていく。

 目をつむり、無防備な表情をした、寝息を立てている彼の唇……そこを凝視しながら、だんだんと顔を近づけていく。

 だんだんと、だんだんと、近くなっていく。それに比例して、美喜の心臓は激しく爆音を鳴らす。

 

 お父さんとする時は……こんなにドキドキしなかったのに……不思議……。……おかしいの……わたし……おかしいの……お兄ちゃん……胸がドキドキするし……顔も熱いの……。……でも……たぶん……キスしたら……治まるから……。

 

 セミの声が、止まる。彼女の耳に、届かなくなる。いまだ続く練習会の声が、自らのうるさい心音で届かなくなる。でももし、この練習会が合唱会であろうとも、彼女の耳には届いていなかったかもしれない。

 

 近付く大好きな人の寝顔。胸が激しく脈打ってくる。

 近付く大好きな人の鼻と口。顔に体中の体温が集中する。

 近付く大好きな人の、唇。心臓が破裂しそうな程暴れ周り、顔が爆発しそうな程熱を帯びてくる。

 そして、規則的な寝息を立てているその唇に、不規則な呼吸をしているこの唇を、押し当てた。

(…………)
「…………」

 世界に色がなくなる。何もかも、見えなくなる。

 ただ、自分の唇に、彼の唇の感触が残るだけ。

 その感触のおかげで、彼がここにいてくれているのがわかる。

 何も見えないこの世界での、唯一の感触。

 まるで世界には、自分とこの人、二人だけしかいないような錯覚。

(…………)
「…………んぅ」

 唇を重ねてしばらくして、周が微かに声を漏らす。瞬間、バッと唇を離した。

 そして見えてくる風景。戻ってくる色。聴こえてくるセミの練習会。

(…………)

 美喜は呆然と、周が起きたのかと警戒して眺めて……いない。

 彼女は周の顔を見ることもなく、焦点の定まらない目で虚空を眺めながら、自分のしたことが信じられないかのように、そっと自分の唇に触れていた。

 

 ……キス……しちゃった……。……ファーストキス……あげちゃった……。

 

 キスの余韻でボーっとする頭で、そんなことを考える。どうやら彼女の中で父親とはノーカンらしい。

 

 でも、キスをしたときの感触は思い出せない。

 どんな味がしたのかも思い出せない。

 何が見えていたのかも思い出せない。

 ただ、自分の唇を、周の唇に押し当てた。

 その事実を再認識するだけで、再び胸が躍るようにドキドキする。

 そしてまた、したくなってしまう。

 心に、何とも言えない幸福感を満ち溢れさせてくる、この行為を。

 規則正しい寝息をたてている周を見る。

 瞬間、キスをしたという事実が頭の中を駆け巡る。

 この寝息を吐き出している唇に、呼吸をしている自分の唇を押し当てた。

 それを思い出すだけで、再び幸福感で心が満たされる。

 頭が程好くボーっとする。顔が何とも言えない熱を帯び、表情筋が柔らいでしまう。

 それがたとえ、子供の様な押し当てるだけの行為であっても。

 

 何だろ……ずっと熱いお風呂に入ってた時みたい……。

 ……でも……ずっと……とっても……幸せな気分……。

 ……ゴメン……周お兄ちゃん……一回だけじゃ……治らなかった……だから……ね……もう一回……。

 

 再び屈み込み、また顔を近づけようとする。

 と、周の横、布団に一人分だけ入れるスペースがあることに気付く。それは何だか、このままキスをするよりも、横で一緒に寝たほうが、幸せな気分になれそうな気がして……。

 だから美喜は、そのまま周の横に寝転んで、その寝顔を横から眺める。

 

 何でだろ……これだけで……何だか幸せ……。

 

 その幸せを噛み締めながら、程好いまどろみが体を包み込む。今までドキドキしていた疲れでも出たのだろう。

 そのままその訪れたまどろみに身を任せようと、目を閉じる。

「うぅ……」

 漏れた周の声に美喜は、閉じた目をうっすらと開ける。するとそこには、寝返りを打ってこちらへと顔を近づけてくる周の顔。

 

 ……って、 ええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーー……!!

 あまりの驚きで、目を見開いてしまう。訪れていたまどろみは彼女を置いてけぼりにし、一人何処かへと旅立ってしまった。さっきキスした時よりも近く感じる距離。

 ……まぁさっきは、周の顔が近付いた時に、マンガに倣って目を閉じてたからなぁ……今はもう、まさに眼前に周の寝顔がある。少し前に出るだけで、少し体を揺らすだけで、唇と唇が触れ合う距離に周の寝顔がある。せっかく落ち着いた心臓が、再び爆音を奏で出す。

 

 ……ああ、ダメ! なんだかダメ! さっきはあんなにキスしたかったのに! 今はもう、このドキドキが煩わしいっ!

 

 一度消えてしまった火は、再び燃え上がらせるのに時間がかかる。一度まどろみに身を任せようとした美喜の心はすでに、この状況に対して激しく照れることしか出来なくなってしまっていた。

 急いでこの場から離れようと、浮こうとする。でも激しい照れからか、集中力が乱れて浮けない。

 ならばと、自分の体を慎重に動かしてこの場から離れようとする。

 

 大丈夫……集中して……前にさえ揺れ動かさなかったら、お兄ちゃんとキスすることなんて無いんだから……。

 

 僅か数ミリの距離。ソレを徐々に、一度も触れさせないように、離れようとする。でも……ダメだった。

 ……いや、美喜は大変頑張ったと思う。現に彼女のミスで、再びキスをするなんてことはなかった。ただ、周がイレギュラーな行動を起こしただけ。

 

 彼は何と、美喜の体を、全身を使って抱きしめたのだ。

 

 ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……!!!

 

 声にならない悲鳴とはまさにこのことだろう。驚きのあまり声が出なかったようだ。もっとも周だって、わざとやっている訳じゃない。

 現に彼は今だって、安らかに寝息を立てている。美喜の顔を胸に埋めながら。美喜の体を、足を使ってまで絡め取るように抱きしめながら。……程よい抱き枕状態だな……美喜は……。

 顔を真っ赤にしながら、ここから抜け出す方法がないかを必死に考えている。でも……それすらもさせない、周の次なる行動。

 

 周は 抱きつく力を 強めた 。

 

 …………。…………今度は悲鳴を上げていない。頑張って耐えたのか……と言うと、そうでもなかった。

 顔を真っ赤にし、目をグルグルと回しながら気絶していただけだった。

 ……寝ぼけているだけの行動とは言え、好きな人にここまでされりゃ、七歳の女の子が気絶するのは当然かと……。

 

 

 

 周が目を覚ました現在時刻、三時と半分を回ったところ。起きる数秒前まで、ずっと抱き枕状態にされていた美喜はまだ眠ったまま。

 

 朝起きて、一人でご飯を作ってくれたんだからな。疲れて当然か。

 

 隣で目を回すように眠っている美喜の髪を撫でながら、自分が何をしたのか無自覚な周は、そんな呑気な事を思っていた。

(んん〜……くはぁ〜……ああぁぁ〜……今何時だ? 周)

 と、周にぃも目が覚めたようだ。心の中からそんな声が聞こえてきた。

「あ、周にぃ。おはよう。今はねぇ……三時半」
(ああ、そっか……ちょっと寝すぎちまったかな……?)
「しょうがないよ。昨日、だいぶ頑張ってたみたいだし」
(何だ? 見てたのか?」
「ううん。でも朝起きたら、体がすごい疲れてたからさ」
(ああ〜……そりゃすまねぇな)
「全然良いよ。気にしてないし」

 苦笑いを浮かべながら、周は自分の中の相手に小声で答える。どうして小声なのか……それが気になった周にぃは、すぐに思い至る。

 自分が眠る前に、見えない霊体の女の子にあることをお願いしたことを。

(もしかして、そこに女の子が寝てるのか? 髪撫でてるみたいだけど)
「ああ、うん。そうだよ。朝ごはん作るのに疲れて眠っちゃったみたい」
(作るのに?)
「うん。目玉焼きに焼いたソーセージ、余りものの野菜で作ったサラダにトースト、ホント上手に作ってくれたよ」
(マジか?! はぁ〜……まさかそこまでするとはなぁ……)
「そう思うなら、どうして美喜ちゃんに頼んだの?」
(ん? そりゃ七歳の女の子でも、パンぐらい焼けるだろ。でもまさかなぁ……そこまでするとは……何か、途端に申し訳無い気持ちになるのだが……)
「はは……ま、周にぃが気にすることじゃないよ。たぶん今寝てるのだって、霊体で始めて料理したからだよ。生前は、お母さんのお手伝いを良くしてたみたいだしね」
(は〜……なるほどね……)

 それきり会話は止まる。もっとも、こんなことで会話が止まるのはいつものこと。特に緊張なんてしていない……一人は。

 もう一人緊張している方――周にぃは、いつ切り出そうか考えていた。

 冬子に、自分と周の関係を明かしてしまったことを。

 いや、彼自身明かしたことを後悔していないところを見ると、明かしたことを、と言い直すべきか。

 

 いつもは気まずくない沈黙。それなのに、切り出さないといけない話がある時だけは気まずく感じる。沈黙なんてそういうもんだ。

 ……わかってる。それはわかってるんだ。気まずく感じてるのが俺だけだってのもわかってるんだ。今言おうと後で言おうと、結局は何も変わらないのもわかってるんだ。

 でもなぁ……勝手に言ったこと、怒るかもなぁ……。ああでも、周にはこんな大事なことを、あんまり隠しておきたくないしなぁ……。……よしっ!

 

(その、さ。周)
「ん? どうしたの、周にぃ」

 意気込み、絶対話すことを心に誓い、話しかける。そんな誓いを知らない周は、いつも通りの会話のつもりで言葉を返した。そして周にぃは、自分で立てた誓いを果たす。

(じつはさ……冬子に、俺達のことを、教えちまったんだよなぁ〜……)
「あ、そうなんだ。わかった」
(…………)
「…………」
(……え? それだけなのか?)

 あまりにも呆気なさ過ぎて逆に焦る。

「え? うん。だって周にぃが信頼できたから教えたんでしょ? だったら怒る理由も無いじゃん。それにそもそも、このルールを作ったのは周にぃだし。本来なら、僕が周にぃに教えて良いかどうか聞かないといけないんだよ」
(……そう……か?)
「そうだよ。僕が基本だとか、そんなことは関係ないよ。僕と周にぃ、二人で赤城周二なんだから」

 

 ああ……なんで俺は、怒られるとか思ったんだろうなぁ……。こいつは、こういう奴じゃないか。

 

 周の言葉を聞いた周にぃは、さっきまでの自分の考えを改める。

(はっ……すまねぇな、周)
「ん? どうして謝るの?」
(いや、なんか謝らないと落ち着かなくてな。気にするな。それよりも周、俺とお前で赤城周二なら、お前だって誰かに教えるのに、俺の許可なんて求めなくて良いんだぞ? その女の子に教えたみたいにな)
「そうはいかないよ。美喜ちゃんは霊体だったから教えたけど、人の場合は訊かないと。だって僕バカだし、ちゃんと教えて良いかどうか確認しなきゃ」
(それなら俺だってバカだよ。いっつも警戒して教えるなって言っちまう。まぁ……つまりはだ、教えて良いかどうか悩むぐらいなら、相談すれば良い。でも教えても大丈夫だって自分の中で自信持てるんなら、相談しなくても良いってことだ。もしそれで何か不都合が起きりゃ――)
「互いが互いに対応し合う、ってことで」
(……ああ)

 周にぃの言葉を引き継いだ周の言葉に、頷き返す周にぃ。……そう、これで良い。二人の関係は、これで良い。互いが互いの存在を、大切に想い合える、この関係で。

「それにしても周にぃ」
(ん?)

 イジワルさを声音に含み、周にぃに話を振る周。

「そんなことを言いずらそうにするなんて、周にぃらしくないね」
(ああ……まぁ……確かにな)

 声音に含まれたソレを見抜き、言葉を選びながら返事をする周にぃ。

 でも確かに……とも思っている。

 ちょっと考えれば、周が怒らないことぐらい、周にぃならわかっただろうに……どうして今回だけ、こうも怒るかもしれないと警戒したのだろうか、それは本人も少しだけ疑問に思っていた。

「もしかして……藍島さんのこと、好きになった?」
(ちょっ! ばっ、そんな訳ねぇだろ! 何でそう思うんだよっ!)

 周にぃは周の言葉に激しく動揺。それはもう、見事なぐらい説得力が無かった。

「ん〜……その反応とか、打ち明ける前の態度とか色々あるけど、一番の決定打は呼び方かな〜」
(よ、呼び方?)
「冬子って下の名前で、しかも呼び捨てで呼んでたでしょ? ソレが一番の要因かな」
(あ、あれは、その……アイツがそう呼べって……)
「そっかそっか……それ程までに仲良くなってたのか……ってことはもしかして、周にぃも名前で呼ばれてるの?」

 妙なところで鋭い男である。

(ん、ああ……まぁ、周二って呼ばれてる)
「そっか〜……両想いか〜」
(ちょっ! だからそうじゃねぇって! ただ下の名前で呼び合うだけの関係だって!)
「じゃあ周にぃ、藍島さんのこと、嫌い?」
(嫌い……じゃねぇよ。嫌いだったら教えねぇし……)
「じゃあ好きなんだね」
(何でそう話を飛ばすんだよっ! 嫌いじゃないけど好きでもない、どっちかより好きだって気持ちがあんだろっ!)
「えっ? そんなの無いよ。好きか嫌いか、その二つじゃないか」
(なんでそう一と二だけっ?! 小数点とか考えようぜっ!)
「定規にだって小数点なんて概念ないじゃないか」
(代わりにミリメートルって概念があるだろっ!)
「じゃあそのミリメートルとミリメートルの間は無いじゃないか」
(そんなものまで定規に書いてたら真っ黒になるからなぁっ!)
「そんな言い訳ばっかりして……まったく、周にぃにはガッカリだよ」
(これ俺が悪いの?! ねぇっ!)
「えっ? 僕が悪いの?」
(むしろ誰も悪くねぇ!)
「勧善懲悪に囚われない展開って、考えさせられるよね」
(いきなり何の話?! っつか結局周は何が言いたい訳?!)
「えっと……真っ黒な定規って買い直した方が良いよって――」
(本人が話題の目的性を見失うなよ!)
「あ、駄菓子屋で――」
(それは百パーセント関係ないっ!)
「なんだよ周にぃは……まったく……はぁああああぁぁぁぁ……」

 これ以上は埒が明かない……とばかりに、周は盛大にため息を吐いて、仕方ないなぁ、とふんだんに雰囲気に混ぜ込んで言葉を続ける。

「わかったよ……それじゃあ周にぃ、とりあえずは“どちらかと言えば好きな方”ってことで良いよ」
(何でそんな妥協してやったよ的な言い方?! んまぁ、納得してくれたなら良いんだけどよ……)
「その代わり……昨日の夜、何があったのか教えて」
(ああ……それぐらいなら別に構わねぇよ。って言っても、そんな大した話じゃないんだけどな)

 そう前置きをして、周にぃは昨日の深夜のことから話しを始めた。

 

 

 

あとがき:
何かもう……美喜が色々としちゃう、されちゃう話ー
周と周にぃの会話は仲の良ささえ表現できてたら満足です
おもしろくないだろうけど…ゴメンね(汗

この曜日だけやたらとやりたい放題になってしまってる気がするなぁ……
自分で書いといて何だけど