「それで、結局ボクのどこが恵まれてるって言うんですか?」
その日の夜、夕食を終えた橙耶は自分の部屋に帰ってくると同時、私の姿を見据えながらそんな質問を力強く投げかけてきた。
「……ん〜……その前に、何個か聞きたいことがあるんだけど」
すぐに教えてやりたいところだが、家に帰ってからこの状況に至るまでの間にしていた彼の行動について聞いておかないといけない。
「なんですか?」
「家に帰ってからしてたアレ、全部毎日やってるの?」
「アレ? アレって、どれですか?」
「家に帰ってきて、着替えて、お風呂掃除して自動でお湯が止まるよう設定してから湯を張って、ランニングに行って途中で立花と合流して、帰ってきてお風呂入って、上がってきたら拳立てと腹筋と背筋を五十回ずつしてスクワットを二百回して再びお風呂に入ってシャワーを浴びて……って言う、その一連のトレーニング行動のことよ」
さすがにあの一連の行動には驚いた。こうして彼の前に現れる前――それこそ生まれた時から彼の行動を見ていたが、まさか私が見ていないタイミングであんなことをやっているだなんて思いもしなかった。あの時間帯はいつも彼の周囲の環境操作に明け暮れていたからなぁ……。
「ああ、はい。もちろん毎日、欠かさずやっていましたよ。恭介――ああ、あの朝会話してたボクの友達なんですけど、彼みたいになりたいと思いまして」
「確かに彼は結構肩幅がしっかりしてたけどさ……と言うか、名前だけで誰か分かるから、そんな逐一の説明なんていらないわよ」
「あ、はい。わかりました」
……もしかしたら他にも、彼に関して周囲の環境操作のせいで私自身が気付けていないことがあるのかもしれないな……と言うことは、私が周囲の環境操作として行動させてきた彼女達に関しても、知らないことがあるのかもしれない。
私が一人勝手に、全部の行動を把握した気になってるかもしれない。私の知らない何かを、彼は掴んでいるのかもしれない。……その辺も訊ねながら話していった方が良いかもな……目的を遂行するためにも。
「んじゃ本題に移りましょうか。あなたの何処が恵まれているか、って話にね」
「はい、お願いします」
真っ直ぐに見つめてくる彼の瞳を見つめ返しながら、私は言葉をつむいでいく。
「あなたの今日一日の行動を振り返りながら『ここが恵まれてるじゃん!』って場所を指摘していくけど……その場所があるたびに頭を引っぱたくから、そのつもりでよろしく」
「えっ? なんで頭叩かれるんですか?」
「自覚症状の無いその姿にイラつきを覚える、世界にいるありとあらゆる人の代行よ。甘んじて受けなさい」
「……まぁ、とてつもなく腑に落ちませんが、神様のあなたが言うのなら受けま――」
言い終える前に同意と取った私は、ハリセンと化した翼で彼の頭を勢いよくぶっ叩いた!
「――す痛いっ!」
パシィン! と良い音が彼の頭から鳴り響く。
……うわぁ〜……スゲェ気持ち良い……! ここまで空気を叩いたような良い音が鳴るんだとクセになりそう……! ……って、いつまでも恍惚としてちゃいけないわ。
「いきなり何するんですか! まだ何も言ってきてないでしょ!」
「今日の出来事を振り返る前……つまり最初から、あなたは恵まれた環境にあるから叩いたのよ」
「はぁっ!? そんなことある訳ないでしょっ!」
「あるのよ……これがね」
そう告げると、彼自身をビッと指差す。
「まずその見た目。それと性格」
「……は?」
「確かにあなたは、昨日その姿が恵まれていないって言ったわ。でもね、主人公じゃない周囲の……そうね、駅ですれ違う大人たちやテレビで取り上げられる犯罪者よりも、あなたの見た目は悪くないでしょ?」
「そんなことありません! こんなに身長が低いのに――」
「そこよ。身長が低い? その程度のハンディもらうだけで、高校二年生になっても声変わりのしない声帯もらって、造りの良い顔つきもらって、それの何処が恵まれてないって言うの?」
「いやでも――」
「この世界の人はね、無いものをねだる生き物なの。私がそう設定したんだから間違いない。だからあなたは、自分に無い身長をねだってるだけ。もし身長が高くなったら、次は別のものをねだるに決まってるわ」
「……んん〜……」
「納得は出来てないようだけど理解は出来てきたようね、その顔は。そうした素直な性格に生まれてきたのも、恵まれてるのよ。世の中にはそうして理解出来てきても、自分の考えが絶対に正しいって思い込んで、考えを曲げない人だって沢山いるぐらいだし」
「……でもやっぱり、ボクは身長が欲しいですけど……」
「そうしてねだるのは良いことよ、人である限りそうなんだからね。むしろ何かをねだらなくなったら、人として欠けてきてることになるわよ。……叶うかどうかは別にして」
「えっ!? 今なんて――」
「それで朝の行動なんだけど……」
最後にボソり付け加えた言葉に過敏に反応してきたけど、ややこしくなる前にスルーして話を進める。
「朝起きた後、学校の制服に着替える」
「……その通りですよ」
スパァアァンッ!
「痛いっ! 今度はなに!? 無視したことに不貞腐れたボクの態度が気に食わなかったの!? それとももしかして制服に着替えれるのが恵まれてるっての!?」
「そうじゃないわよ。あなたの聞く態度が悪くても話は進むから気にしないし、まして生活基盤が恵まれてるだなんて今更なことにはツッコまないわ。問題は次の行動よ」
「次の行動……?」
「そ。あなた、妹を起こしに行ったでしょ?」
「……あんな腹を殴られる行動のどこに恵まれてるって要素が……?」
「なに言ってんのよ。あんたにカワイイ妹さんがいる、その事実が恵まれてるじゃないの」
「そんなことは無い! あんな妹がいることが恵まれてるだなんてボクは認めないっ!」
うわぁ〜……身長の時以上の拒否反応だよ……。
「でも世の中には、妹が欲しいって男性諸君が沢山いてね――」
「それは妹がいないからこその妄言です! 確かに兄弟姉妹はいないよりもいた方が良いのかもしれませんが……優衣に至っては例外対象ですっ!」
「なんでよ……優衣ちゃん、見た目カワイイじゃない」
「見た目とか外っ面とか、そういうのがカワイイのは兄としての修正を省いても高いので認めます! でもね、中身とかダメですよ! 性格とか、あとボク個人は大丈夫ですけど趣味とか!」
「趣味? 正直言って私、妹さんの名前を知ったの昨日だから趣味とか何も知らないのよねぇ〜……」
今までずっと「妹さん」で通してたからなぁ〜……。
「アイツね、ドリルが好きなんです」
「ドリル?」
神妙な表情に変えて言ってくれたけど……ちょっと理解に苦しむ。
「そう、ドリルです。あの削岩機とかの。……まぁ、優衣が好きなのはロボットアニメとかの武器としてのドリルですけど」
「あぁ……だから昨日アニメの時間になってあなたがうるさかったから怒鳴りに来たのね」
「うるさくなったのはあなたのせいですけど……まぁ、そういうことです。今はほら、時間全然早いですし、何よりアニメやってないでしょ? だから注意に来ないんですよ」
「なるほどね……」
「ちなみにあの子の長い髪、アレって将来髪型をドリル型のツインテールにするために伸ばしてるんですよ。今はほら、校則で巻き髪とか禁止されてますから、普通のツインテールで我慢してますが」
「……でもそこまで言うけど、嫌いじゃないんでしょ?」
「……まぁ、毛嫌いするほどでは無いですけど……」
だろうね。こうして現れる前からの行動見てたら、イヤがってはいたけど嫌ってはいなかったし。それだけの仲良さがあるなら結構恵まれてるとは思うんだけど……まぁ、このことに関しては身長の時と違って説得しても無意味そうだ。
と言うか、毎日顔合わせて一緒に暮らしてりゃイヤなところが見つかるなんて当たり前のことで、そのことが目立ってしまうのも当たり前なんだけど……そのことを説くにはまだ早すぎる気がするから、このままスルーしておこう。……まぁ、イヤなところが目立つようにした方が良いところが引き立つなとか思って、その初期設定をイジらなかったのは私なんだけど……。
「世界には、さっき言った妹が欲しいって言ってる人種以外にも、妹がいるのに仲良くなれない、って人もいるのよ。それに比べたらあなたは恵まれてるわ」
「……そう、ですね……」
「思い直してくれて結構。でもま、ここまでは厳密な意味での『主人公補正』じゃ無いんだけどね」
「何ですかそれ! だったらボクはどうして今まで叩かれてたんですかっ!」
あ、予想外に怒っちゃった。
「ま、アレよ。あなたは『恵まれてない』って言ったでしょ? だから私が関与してない、『主人公補正』の無い、ただのあなたの行動や運などで『恵まれてた』ところを教えたかったのよ」
「…………」
私が事前に考えていた逃れるための言葉を聞いて、一転して押し黙る橙耶。このへんの素直な性格に育ったのは、彼自身の特性と私の行動の結果だろうけど……まぁ複合された結果に関しても『主人公補正』とは言わないから、これも彼の行動によるものとして扱われる。
「んで、こっから先は『主人公補正』に分類されるところになるわ。これはまぁ、私の行動の結果なったことだから、ハリセンで叩くなんて事はしないから安心して」
「……その前に一つ良いですか?」
「ん?」
と、押し黙っている間に何か疑問に感じたのか、手を小さく挙げて訊ねてくる。
「どうも、ボクが思ってる『主人公補正』と、あなたが言ってる『主人公補正』が食い違ってるように感じるんですけど……」
「えっ? そうなの?」
「ボクの思う『主人公補正』ってのは、“主人公”ってだけで無条件に恩恵を受けられることなんだけど……」
「……あぁ、なるほど……確かにね。でも橙耶の言ってる意味もあるから、私は昨日、見た目とか能力とか性格とかも含めて、それらのことを主人公補正って言ったのよ。だからあくまで、私なりの言い方での、厳密な意味での『主人公補正』なら違うってこと」
首を女の子のように可愛らしく傾げる橙耶に説明を続ける。
「私の言う厳密な意味での『主人公補正』ってのは、神である私自身が、主人公であるあなたの周囲の環境を操作して、その結果あなたが恩恵を受けることを指すの」
「どうしてその、ボク自身を操作しないんですか? ゲームなら主人公自身を操作するのが普通なのに……」
「昨日も言ったと思うけど、このゲームはあくまで『主人公の周囲の環境を操作し、間接的に主人公を育成していく』ものだからよ。つまり、あくまでこの世界の主人公ってのは“神である私の操作を受け付けない唯一の人”のことを指すのよ」
「なるほど……」
なんて呟いている橙耶を見ていると、やっぱりこうして育成してきたのは間違いだったのかな、なんて思ってしまう。……まぁ、私が勝手に高望みしすぎてるだけなのかもしれないけど、ここまで説明されたら「だから昨日はあんなに怒って、今みたいな状況になってるのか」って気付いて欲しかった。
やっぱり、自分で深く考えなくても行動すれば恵まれる、なんて感じにし過ぎたのかな……。
「ま、ともかくこれから言うことが、本当の『主人公補正』で、私のおかげで『恵まれている』環境だと思ってちょうだい」
「はいっ」
空気を察してか、真面目な表情で返事をする橙耶。
その瞳を見据えながら、今日出会った子達……私のおかげで親しくなっている子達のことを思い出していく。
「まず最初に今朝出会った後輩……朝霧美咲ね。彼女と仲良くなった経緯は?」
本当は私が仕組んだことだから分かりきっていることなのだが、例のトレーニングのこともある。彼視点から話を聞いておいた方が良いだろう。
「えっと……高校の昇学式の日に、これから友人が出来るかどうか不安がってたから話し相手になったんです。そっからボクが最初に友人になって、一緒に昇学式を受けていた優衣を紹介したんです。あ、昇学式って言うのは、世間一般で言う入学式のことで――」
「知ってる」
ちなみに彼がどうして昇学式を出ていたのかも知っている。クラス委員長の彼が生徒会長である奈弦に、学年から一人の手伝いを要求されたから引き受けたんだ。妹の晴れの舞台だから、ってのもあって。
……うん、一ヶ月前のつい最近の出来事だから鮮明に覚えている。この子に関しては特に聞き出すことも無いだろう。
「んで次に、教室で出会っていた同学年の女の子……石崎郁美ね。彼女との経緯は?」
「石崎さんとは、ほら、中学時代から同級生なんだよ。あの頃からボク、どうもクラス委員長ってのを断ることが出来て無くてね……よく副委員長の石崎さんに助けてもらってたんだ」
「で、今はあなたの親友である黒江恭介と付き合ってる。……これって確か、あなたが引っ付けたのよね?」
「うん、そうだよ」
確か、ついこの前のバレンタインに郁美が告白し、ホワイトデーに恭介が答える形だった。郁美は最初から恭介のような「見た目から頼りがいがあるけど心の中は純粋」な男性が好みだったけど、もし私が操作してないところで心変わりでも起こされて橙耶とくっ付かれたから困るからって、恭介に傾いていた心を後押ししてあげたんだった。最終的には橙耶のダメ押しがあったからこそ成功したようなものだったな……あのまま私だけだったら確実に、あの男がホワイトデーなんかに答えを返していたとは思えない。
「その次が、生徒会長である桐沢奈弦とお昼休みにお弁当、と」
「うん。何か、相談に答えてくれたお礼として、一緒にお昼ご飯を食べてもらってるんだ」
「……ん? それって普通逆じゃないの?」
前の夏休み前の出来事だからいまいちちゃんと把握していないが……確かこの子も美咲と同じで、橙耶に相談をしていたクチだったはず。
つまり、橙耶が相談に乗ってあげた立場。それなのに「食べてもらってる」ってことは、向こうがお礼として一緒に食べて“あげている”? 普通なら橙耶に好意を抱いて一緒に食べて“もらってる”ってなるはずなんだけど……。
「ううん、それがさ、相談に乗った時ボクが『こんなにキレイな人だったら、一緒にご飯を食べるだけでも幸せだよ』って言ったんです。だから、毎日ああして一緒にご飯を食べてるんです。それに奈弦先輩って、ほとんどの男性の憧れの的ですからねっ。生徒会長ですし」
「なに? あの子のことが好きなの?」
「好き嫌いで言えば好きですけど……憧れの方が強いですかね。なんせ背が高くてカッコイイですし!」
なるほど……つまりああして食べることこそが、奈弦にとっての恩返しのつもりなのか……現にこうして彼も喜んでるし。
……いやまぁ、たぶん彼女としてはただの照れ隠しで「そういうこと」にしてるんだろうけど……やっぱり彼は気付いてないか。普通の人でも気付き難いし。
「そう言えば、彼女の相談内容って何だったっけ?」
「えっ……でも、相談内容を迂闊に口外するのは……」
「大丈夫。私は神よ? 口外しようにも出来ないわ」
「……なんか、その……家柄に関してのことで……」
ああ……思い出した。渋々と答えてくれたその言葉で、少しだけ記憶から掘り返されてきた。
確か彼女の家は名家で、血筋を重んじるところなんだっけ。それで高校卒業と同時に家に束縛される未来に絶望してるところに、橙耶と出会わせて相談に乗らせたと……。
「わかったわ。私自身が思い出したから、もう言わなくて良いや」
「えっ……? ってああ! そう言えばあなたがボクの周囲の環境を操作してるんなら、彼女達のことを事前に知っててもおかしくないですよねっ!」
「今更!?」
ホンット鈍い……というか、洞察力とか色々なものが欠如してる……。この調子だと、今までわざわざ聞いてきた経緯も、私の確認のためだってことに気付いていないのかもしれない……。
「というかもしかして、全部把握してるんじゃ……! ……いやでも、じゃあどうしてわざわざ一人一人の経緯を……?」
あぁ……やっぱりだ……まぁ、説明するのも面倒だからスルーするけど。
「その辺は後で自分で考えてちょうだい。どうせ次で最後なんだし。あの放課後一緒に帰って、しかもランニングにもついてきたあの女の子……京田立花について。あの子との出会いの経緯は?」
「いやでも、もう既に知ってますよね?」
「それが覚えてないのよ。まったく」
この子に関しては確認のためでもなんでもない。本当に私自身が覚えてないのだ。
なんせ橙耶が子供の頃から一緒で……私の橙耶に関して記憶している頃から、彼女の姿がある。
「だからま、覚えてる頃からで良いから教えて欲しいの」
私の言葉に橙耶も、腕を組んでう〜ん、と唸る。
「とは言ってもね……ボクも子供の頃から一緒だから、特にあった事件とか覚えてないんだよね……」
「そっか〜……」
「あ、でも子供の頃、一度引っ越したことがあったかな」
「いつ?」
「幼稚園の年長組の頃かな……確か、新しいお父さんの家に行くことになるって。まぁでも、結局そんなに距離は変わらなかったから離れ離れになるなんてことは無かったんですけどね」
……そう言えば……そんなことがあった気がする……!
少しだけ思い出してきた……確かアレは、彼女の父親と死別した彼女の母親が、今の彼女の父親と再婚するって話になったんだっけ……。あの時は私も今みたいな「皆に好かれる子を育て上げる」なんて目標が無かったから、特定の誰かに好かれるようにって思って彼女に重点を置いてたっけ……。んであのままだと離れ離れになるから、急遽幾重もの環境操作を施して、何とか近場への引越しに変更したんだ……。
「そっか……少しだけ思い出した」
「ん? なにが?」
「ううん、別に」
私の呟きに反応した橙耶にそう返事をしつつ、それよりも、と話を進める。
「これだけ話したら自分がどれだけ恵まれてるか分かったんじゃない?」
「………………え? これってそういう話でしたっけ?? 本来の『主人公補正』の話じゃ……」
「最初に言ったじゃない! どうして憶えてないの!?」
「いや、その……ごめんなさい……。……でも、結局のところどこが恵まれてるのか分かんな――」
「はぁっ!? 女の子の後輩が『先輩♪』って擦り寄ってきて、マドンナ的存在の先輩がわざわざお昼休みに一緒に食事してくれて、しかも幼稚園時代からの異性の幼馴染が今でも一緒にいてくれてる! この状況のどこが恵まれていないとっ!?」
思わず怒鳴ってしまった私の言葉にも、橙耶は何とも言えない困ったような表情を作るのみ。
一応は何て返答しようか考えてるみたいだけど……結局それじゃあ、自分がどれだけ恵まれているのかの自覚はないってことだろう。
……まぁ、ここまで全体的に鈍感だといっそ清々しいか。おそらく……と言うより絶対、彼は今挙げた女の子達に恋愛感情的好意を抱かれていることにも気付いていない。
……ま、この方がこの先、今の状況を脱することが出来た時おもしろいことになるから言わないけど。